株式会社トラベルプラザインターナショナル様
専門性の高い業務にも経験豊富なメンバーが対応
株式会社トラベルプラザインターナショナル
代表取締役 社長執行役員
大山 恭平様
大山 恭平社長様
大山社長 弊社はホールセラー(旅行素材の卸売業)です。様々な国際線航空会社から、それぞれの形式でタリフ(※用語解説)が送られてきます。それを顧客である旅行代理店様に見やすい形式に置き換えて作成し直す作業があるのですが、季節波動が大きく作業時期が集中します。航空会社からは、料金を上期(4月~9月)、下期(10月~3月)と2期に分けて、各期の3か月ほど前からタリフが届き始めますが、どの航空会社も同時期に集中するわけです。ホールセール業では、顧客である全国の旅行代理店様にいかにスピーディーに商材情報を届けられるかということが非常に重要です。しかし当時は、コロナ禍以降地域支店なども閉鎖し人員削減しているタイミングで、タリフ作成作業が俊敏に対応できませんでした。航空会社からは、いつになれば料金をリリースしてもらえるのか督促を受け、一方旅行代理店様には売る商品はあるのに即時に情報を届けることが出来ていないという、まさにピンチな状況だったのです。
※タリフとは:国際航空運送協会(IATA)が策定した運賃ルールを基に、各航空会社が自社で設定した運賃やそのルールが書かれた料金表のこと。搭乗時期やクラスなど設定条件が細かく規定されている上に専門用語が多く、素人では解読できない難解な文書。
大山社長 元々タリフデータの登録作業については、アウトソーシングしたいという考えはありました。JTBグループ内にもアウトソーシングを受ける会社がありますが、タリフの内容が難解でなかなか受けてもらえませんでした。その点、パケットシェアリングには、航空券手配や発券、タリフ生成などの業務の経験があるメンバーさんがいて、スムーズにお願いできたということが決め手となりました。パケットシェアリングには色々な業界経験者がいらっしゃるので、業務単位に得意なメンバーをアサインしていただけるのはとてもよい仕組みだと思います。タリフ作成のような繰返し発生する業務では、弊社スタッフとのコミュニケーションも徐々に取れて、より良い効果が出ているようです。

大山社長 パケットシェアリング導入以降、タリフ作成のスピードも上がり顧客にもスピーディーに商品サプライができるようになりました。また作業するバックヤード社員は元々人数も少ないので、導入前の一時期は残業時間が増加してモチベーションが低下するような状況でしたが、社員の労働環境の改善にもつながったと感じています。タリフ作成業務などは、しっかりと信頼できるアウトソーシング体制が確立さえすれば社内ルールも情報共有してお任せできるようになるので、弊社社員は、それ以外の業務、例えば航空会社との折衝や、商談など本来やるべきコアなところに時間をかけられるようになったということが実は一番大きいと感じています。
大山社長 担当者にもヒアリングしたところ、当初は納品物に間違いが結構あってチェックに時間を費やしていたことがあったようですが、それも徐々改善されたと聞いています。今は御社とのやり取りは非常にスムーズになって大変丁寧に納品もしていただけているようです。オーダー内容の不足も確認で補ってくれて、引受けメンバーさんも経験が豊富なのでアドバイスもいただき、コミュニケーションの点からも非常に助かっているとのことでした。

大山社長 弊社では今後も事業のメインは海外旅行素材のホールセールではありますが、もう少し事業の幅を拡げていきたいと考えております。実は今年の10月から募集型企画旅行の「パセオ」を復活させました。この商品は店頭に置く型の紙のパンフレットなのですが、中身はオーダーメードなのです。日本からヨーロッパへの4区間の航空券と3泊分の宿泊が基本で、旅行日数を最大30日までの間は、追加でホテル、航空機、鉄道、送迎、オプショナルツアーを自由に組み合わせることが可能な商品です。
FIT商品の販売はインターネットが中心になっていますが、実は店頭ニーズはかなりあるようです。JTBの店頭の数も減っていますので、今は予約制で対応していますが、来られるお客様は皆さんインターネットで良く調べていらっしゃいますし、ニーズも多様化していることもあり、ピッタリ合うパッケージ商品を探すのは難しいのです。そこで、店頭からの要望で復活させ、お客様の細かいご希望にもお応えできる形にしています。今年度はJTBの店頭にしか置いていませんが、今後は全国の旅行代理店様で販売していただけるよう展開させていきたいと思っています。紙のパッケージが無くなってしまった今だからこそ、逆にニーズがあるのではないかと思っています。
パケットシェアリングでは、他社さんでも主催商品造成のお手伝いをされているとも聞いています。専門性の高い業務については今後もぜひ相談に乗っていただきたいと思います。一般的に何らかの事業展開を始める場合に専門性の高いリソースは育てるまでにも投資が必要ですが、それを非常に競争力のあるコストで、しかも工数単位でアウトソーシングできるというのは大変な魅力的で助かります。
今後もチャンスがあれば色々なところで協業し、良きパートナーシップを図っていければと考えています。